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病気のおはなし の記事一覧
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「胆石症のおはなし」(平成16年10月1日発行 Vol.12より) 
2007.06.25.Mon / 16:40 
内科医師 新城和盛 先生

 胆石とは、胆嚢の中に結石(石)ができることです。症状は激しい腹痛(せん痛発作)。
何の前触れもなく突然起こることがよくあります。しかし、よく聞いてみると、暴飲暴食、過労が引き金になっていることが多いようです。あるいは、脂っこいものを食べた後に調子が悪いということで気がつかれることもあります。
検査は腹部超音波検査が行われます。
この検査は患者さんの負担にならず、直接胆のうの状態や結石を見ることができます。
そのほかにX線撮影、血液の検査、場合によるとX線断層撮影(CT)などが行われることもあります。
痛みの発作に対しては、鎮痛剤や胆のうの緊張を緩める薬剤を使います。
それに多くの場合、細菌感染が起こっている場合が多いので、抗生物質なども用いられます。
しかし、この治療は根本的な治療ではないので、いつ再発するかわかりません。

根本治療には3つの方法があります。
薬で石を溶かす:この方法は石によって効果が期待できないことがありますので、医師とよく相談して決めてください。
衝撃波で粉砕する。
手術:石のある胆のうをまるごと切除してしまうのが究極の根治手段です。最近では、お腹に1センチくらいの切開孔を数箇所あけ、内視鏡を入れて手術するという「腹腔鏡下胆のう摘出術」も行われています。
患者さんへの負担は軽くなりますが、通常の開腹手術とどちらがより適しているかは医学的な判断が必要ですので、お医者さんとよく相談してください。

 また、石があるのに症状がない「無症候胆石」があります。
偶然の超音波検査などで、胆のうに石が見えるのに本人にはまったく症状がない、という例が決して珍しくありません。
そして、石の数が少なければそのまま経過を見ていく、というのが現在の考えです。
しかし、いつ症状を引き起こすかわかりませんし、石の刺激で胆のうの壁が厚くなってきたり、癌が出てきたりという危険も無いとはいえませんので、超音波検査などで定期的に検査観察を続けていかなければなりません。

おわりに:胆石症の診断や治療は、最近大変進歩しました。
悩みを抱えている方は積極的にお医者さんに相談することをお勧めします。
色々な解決法、悩みの軽減法が見つかると思います
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「腰痛のおはなし」(平成14年10月1日発行 Vol.4より) 
2007.05.24.Thu / 10:43 
整形外科 担当医 東舘 憲州 先生(定山渓温泉病院 副院長)

「はじめに」
“腰痛”はほとんどの人が一生のうち1回は経験する、ありふれた疾患です。命に関わる病気が原因になっていることはまれで、ほとんどが経過良く治りますが一部の方は慢性化してしまいます。今回は“急性腰痛”と“慢性腰痛”に分けてお話したいと思います。

急性腰痛(ギックリ腰の事です)」とは
ギックリ腰はほとんどが「重たい物を持った」など原因がはっきりしています。
9割の人が約2週間程度で症状が消失します。以前は痛みが消失するまでは安静にしていなければなりませんでしたが、最近は4日間前後の安静後、可及的に早く動かした方が社会復帰が早いとされています。  そして、薬物療法で積極的に炎症を抑え込むことにより治療します。

慢性腰痛」とは
職業的腰痛や、レントゲンで明らかな弱点となる変化(分離症・すべり症・ヘルニア等)が認められるもの、または骨粗鬆症があるなど原因の評価が必要です。
薬物療法のみでは改善が困難で、コルセットや牽引療法、運動療法(腰痛体操・水泳・エアロビクス等)、マッサージ、レーザー治療、低周波治療、温泉療法、鍼・灸などの有効と思われるものを複数組み合わせて対応します。しかし、原因の除去・・・たとえば職業の変更などに追い込まれる例もあります。

腰痛の自然経過は特に40~50才台に腰痛が多く、腰椎の変形進行とともに、次第に固く動かない腰になり、腰痛は軽減していきます。
ですが、女性で骨粗鬆症の治療を放置していると、圧迫骨折を起こして腰痛はさらに続き、男性よりも腰曲がりが強くなり、低身長となってしまいます。
ほとんどの方の腰痛は、いずれ軽減します。
しかし、女性で骨粗鬆症の方は腰痛が続くので、きちんと治療を続けて腰の曲がる事のない、姿勢の良い老後を迎えたいものですね。
腰痛に対する手術療法というのは、限られた症例にしか行われません。
その理由は、部位を変えて次々と腰痛が出てくる事と、いずれ改善する例がほとんどなためです。
しかし、夜間の腰痛・発熱を伴う腰痛・内科的疾患を伴う腰痛は悪性疾患の可能性があるので、民間療法に頼らず、病院で専門医の診察を受けることをおすすめします。
「糖尿病とうつ状態」(平成16年7月1日発行 Vol.11より) 
2007.04.05.Thu / 17:25 
内科医師 品田 雅博先生 

今年(平成16年)1月のこのコラムで、肥満は糖尿病を始めとする生活習慣病に密接に関連しているだけでなく、現代病として最近増加しているうつ状態と深い関わりがあるというお話をいたしました。
実際、肥満者ではうつ状態が多いといわれており、糖尿病者においては、一般人口に対する比率よりも2倍多いというデータがあります。
抗うつ剤を自分で購入できるアメリカ合衆国では、7000万の人が疲れていると認め、その内2000万人が抗うつ剤を服用しているようです。

それでは、糖尿病とうつ状態の関連性はどこにあるのでしょうか。
まず、現代人に多い肥満は夜遅い食習慣がきっかけで生じるホルモンのバランス異常に関係があります。
すなわち夜遅く帰宅して食事をする、あるいは夜遅くまで起きていて夜食を摂るという生活習慣によって徐々に体重が増加します。
こうして生じる肥満が高インスリン状態を引き起こします。
この高インスリン血症と呼ばれる状態は、今問題となっている糖尿病をはじめとする生活習慣病に共通するホルモンバランスの異常です。
一方で、このような夜型の生活習慣がうつ状態を引き起こす原因の一つといわれています。
東邦大学医学部の有田秀穂先生によりますと、昼夜逆転の生活習慣が脳内物質の一つセロトニンという神経伝達物質の減少をもたらし、セロトニン神経の活動を弱らせるとのことです。
セロトニン神経のある場所は、我々が自立して生きていくために必要な脳幹部といわれるところにあります。
特に呼吸、咀嚼、歩行などの生活リズムを指揮する大事な神経なのです。

以上のことをまとめます。
夜遅い食事を慢性的に続ける生活習慣で肥満になりなります。
これをきっかけに身体が高インスリン状態になり、いずれ高血圧、高脂血症、心血管疾患そして糖尿病を発病することになります。
一方、脳ではこの生活習慣によって神経のバランスに異常が生じて、うつ状態を引き起こす可能性があります。
大事な働きをする神経のバランスがくずれると、糖尿病の治療意欲が低下します。
朝の起床が遅れ、運動もおっくうになり、バランスのとれた食事の摂取も困難となります。
結果的に、この夜型の生活習慣が血糖コントロールをますます悪化させると考えられます。

糖尿病のコントロールは体重を減らす事がもちろん大切です。
さらに、生活習慣の改善に向けてこの悪循環を断ち切る方法のひとつは、うつ状態を早く改善することです。
毎日30分歩くこと、よく噛むこと、そして、坐禅の腹式呼吸が弱ったセロトニン神経を元気づけるのに効果的とのことです。
ぜひ、半年続けてみてください。
「高脂血症について」(平成15年7月発行 Vol.7より) 
2007.02.15.Thu / 15:07 
内科医師 小林良裕先生

 血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値よりも高い状態を「高脂血症」と呼びます。
健康診断や人間ドックでは必須の項目ですから皆さんにもなじみのある言葉かと思います。
最近魚や野菜を中心とする伝統的な日本の和食が見なおされていますが、おそらく戦前までは遺伝的な高コレステロール血症(家族性高コレステロール血症)以外ではあまり問題とならなかった病態だろうと思います。
食生活が欧米化し豚肉・牛肉等の動物性タンパクや動物性脂肪、間食やアルコールの摂取量が増え、さらに運動にもあまり時間を費やせない人たちが増えている中で日本でも問題となっています。
高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病との関連もあり、定期的にチェックをしたいものです。

 高脂血症、特にコレステロールが高い「高コレステロール血症」は動脈硬化を進展させ、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の危険性を高めることが多くの大規模な調査によって既に明らかになっています。
動脈硬化は老廃物の蓄積によって動脈内の血流が悪くなったり、途絶えたりすることで心臓の冠動脈以外の全身の動脈にも影響しますので注意が必要です。
コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があることは良く知られています。
悪玉コレステロールが一定以上高い場合、またこれ以外に男性では45歳以上、女性では55歳以上、さらに高血圧、糖尿病、喫煙、虚血性心疾患の家族歴、低HDL血症は虚血性心疾患の主要な危険因子であり医師への相談が必要です。
 また基本的に善玉コレステロールが高い方は総コレステロール値が高くても治療の必要はないことが多いのですが、一部の酵素欠損による高HDL血症は経過観察や治療の必要なこともあり、医師の診察が必要となります。
 中性脂肪が高い「高トリグリセリド血症」と動脈硬化との関係は「高コレステロール血症」ほどは明らかになっていません。しかしこの病態と善玉コレステロール低下が合併すると糖尿病を引き起こすインスリン抵抗性を増加させ、虚血性心疾患の重要な危険因子となりますのでこれも注意が必要です。

 さて治療の問題ですが、基本は食事と運動療法となります。
しかしどうしてもそれだけでは効果が上がらない場合や、遺伝的・体質的な場合は内服薬の服用が必要となります。さいわい日本人は今のところ欧米人に比較して狭心症や心筋梗塞の発症は少ないと言われています。
しかし、糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などを合併している方やご家族にこうした疾患や心疾患のある方は厳格なコントロールが必要ですし、今後は先ほど述べたように生活の欧米化に伴う危険因子の増加が予測され、これまで以上の健康管理が大切になってきます。
皆さんも定期的な健康診断や採血を忘れずにして頂きたいと思います。どうぞお気軽に外来にいらしてください。
「明かりを消して! -肥満は光と関係がある-」」(H16年1月発行 Vol.9より)  
2007.01.13.Sat / 09:49 
内科医師 品田 雅博先生 

 女性のダイエットが大流行している昨今ですが、医学的にも、体重が増えて問題な人が増えています。
肥満症は糖尿病を始めとする生活習慣病に密接に関連しているだけでなく、現代病として最近増加しているうつ病とも深い関わりがあります。
肥満の程度を計る目安の一つ、BMIは体重(kg)÷身長(m)の二乗で計算して25以上あると肥満とする場合が多いのですが、もともと体重が少ない人でも急に太ると要注意です。

 そこで、昔から日本人も野菜などの食物が採れない冬の期間、栄養バランスとカロリー補給のために漬け物や干し魚などの保存食を活用していることを思い出してください。
梅干、塩魚汁(しょっつる)や熟酢(いわゆるいずし)などはその代表です。
一方、春、夏、秋はその時期に採れた新鮮な野菜、魚、肉類を食べることが可能です。
旬というのは、1年のうち一番豊富で美味しくなることですが、食べる側からみると、その時期の身体にあった食物と考えられます。

 では春夏秋冬を1日の変化、朝、昼、夕、夜として考えると、昔は日没になると寝るだけ、日が昇ると外に出て活動する生活でした。もともと、私達の身体は、夜はあまり食べなくてもいいようになっているようです。食習慣は江戸時代まで朝食と夕食の2食でした。
ペット動物に糖尿病が増えているのは高カロリーの夕食を与えて肥満になることが原因と考えられます。
現代日本人は夜でも明るい生活に慣れて、遅くまで起きている人が圧倒的に増えました。
夜遅くまで店が開いて食物を気軽に買うことが出来ます。ファーストフードの先駆け、ハンバーガーのマクドナルド1号店が東京日本橋の三越にオープンしたのはわずか40年前のことです。

 少し専門的な話になりますが、夜遅い食習慣が出来ると体重が増えることになります。特に、ジュース類、ケーキ、菓子パン、ご飯、麺類など炭水化物の多く含まれたものは体重を増やす傾向が大きいと考えられます。
その理由は、インスリンが炭水化物から分解されて出来るブドウ糖を肝臓、筋肉や脂肪細胞に取り込んで血糖を低下させるわけですが、夜食で上昇した血糖(ブドウ糖)に反応してインスリンが増えるためです。
インスリンはタンパク同化ホルモンとも言われ体重を増やす働きがあります。
副腎皮質ステロイドもインスリンと同じくタンパク同化ホルモンですが、夜遅くまで起きていると脳が昼と思い込んで副腎皮質ステロイドの分泌を促して、その結果血糖が上がると同時に体重も増えてきます。この状態で夜食をすると、さらにインスリンが血糖を下げようと躍起になってますます増え続け、肥満を助けます。
これでは、体重増加はもうどうにも止まらなくなります。

 結論として、朝食、昼食とも穀類、くだものなど炭水化物を主体に食べて、しっかり動いて仕事してください。夕食は軽く炒め物とタンパク質主体で炭水化物の少ない食事にして、早く寝ることにします。それを習慣にすることで生活習慣病は予防出来ますし、すでに高血圧症、高脂血症、糖尿病などがある人は脳梗塞、心筋梗塞など生命をおびやかす合併症の予防も可能です。
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